私、初めて本気で恋しちゃいました

中学に入ってからはクラスメートも増え、
校則も厳しくなって
今まで可愛く委ねていた髪の毛も
みんな同じような感じになって楽しみが減った。
制服も可愛いとは言えないし、
全て決められてしまった。
私達に許された、かわいい、は
文具、ハンカチ、などといったものになった。
でもそこで頑張るのが、私たち女子。
ハンカチだってシャーペンだって
できるだけ、かぶらないよう、
そしてできるだけ受けがいいデザインを選びぬく。
そこで「これかわいい」と言われれば勝ちなのだ。
私も夏恋たちもみんな頑張っていたように思う。
ただ、やっぱり砂月ちゃんは違った。
「あなた達のやってることは理解できない」
と言わんばかりの目で睨みつけてきたりした。
正直私だって「感じ悪い」と思ったことは何回もある。
でも誰も口にしないし口にしたところで
自分の高感度を下げるだけだ。
でもだんだん慣れていくにつれ
クラスにも変化が起こった。

「なんかさー、あの子感じ悪いよねえ」
「そうそう。入学当時から変な子だと思ってたけど」
「小学校のときからういてたんでしょ?」

聞こえてくるのは砂月ちゃんの悪口。
その声は夏恋たちの仲良しグループのものだった。
「あはは。夏恋もそーゆーのやめろよな。聞こえるぞ」
「べっつに〜きょうみないし〜」

なんか最近雰囲気悪いな〜。
でもそう思っても、何も言えないし、
何も言う気になれなかった。