そして、小さな箱を開ければ指輪が入っていた。



それに思わず泣きそうになった。



それを握りしめて、覚悟を決めて向き合う。



「奏のお母さん、お父さんお願いがあるんです。」



「なに…?なんでも聞くわ」



「奏の眠っている間だけでいいので彼と恋人としての最後の時間をください。」