「琴音?」



ゆっくりと扉が開き目が合う。



「どうしたの?恭ちゃん。」



「携帯、繋がらなかったから。」



「ごめんね。気付かなかったみたい。」



「今日、病院に行くけど行くか?」



「んー、どうしようかな」



「辛いなら無理には言わないよ。」



「行くよ。」



「…分かった。昼過ぎに迎えに来るよ。」