腕を離されてまた逃げる。

後ろで、奏君の

「先輩なんて言ってたんですか?」

という声が聞こえたような気もするけど…

そのときの私はそんなに気持ちに余裕がありませんでした!

まってよまってよなにこれ!

家について急いで部屋に入る。

初めて耳元で囁かれた……

今でもすごいドキドキしてる…。

「な、なんなのよもぅ…」

とりあえずもう寝よう…。

そう思ってベッドに入ったのに、中々眠ることが出来なかった音海舞なのでした。