~次の日の放課後~
「さぁ!!ちー、頑張ってきてね?」
他人ごとのように言う華子姉ちゃん。
はぁ~・・・。
どうやってお断りしよう・・・。
そんなことばかり考えていると。
「先輩、すみません!!お待たせしました。」
「お~!遅いよ!透哉君!」
き・・・来ちゃったよ・・・。
遠くてまだよく見えないけど
透哉くんっていうんだ。
私は透哉くんが来るまで終始下を向いていた。
「遅れてごめんね?立花さん。」
あれ・・・。この声・・。
「ちー、あんたクラスメイトに人見知りしてどうすんのよ。」
クラスメイト・・・?
私は恐る恐る顔をあげて彼の顔を見た。
「?!?!永井くん?!」
「あれ?土田先輩、俺のこと言ってくれてなかったんですか??」
