レンタル彼氏–恋策–


 心晴の言葉を素直に受け入れられないフリをする一方、昭が未練を抱いているかもしれない可能性に喜んでしまう。優と真面目に付き合うって決めたばかりなのに、すでに気持ちがブレブレだ。

「ひなた、これから講義とかある?」

「今日はもう何もないよ。一緒に帰ろ?」

「じゃあ、帰るついでに服見に行かない?そろそろ冬服ほしくてさ」

 大学の近くに新しく出来たショッピングモールを指差し、心晴はニカッと笑った。

「そうだね!行こっか。私も新しい服ほしい」

「決まりだね!車取ってくるから正門で待ってて」

 バイト代を貯めて買ったという愛車の鍵をシャランと取り出し、心晴は大学の駐車場に走っていった。


 どうしようもないことを考えすぎた時は、パーッと買ってオシャレするに限る!ちょうどバイト代が出たばかりなので、ウキウキしながら買う物を想像した。

 高校までと違い、大学は制服がないので服のローテーションに困ることがけっこうある。今日は、買いすぎってくらい大量買いしようかな。