第4話

奈帆の悩み事

大学にレポートを提出した、奈帆はいつものレストランにはよらず、独りで近所の川辺で、黄昏ていた。
はぁ彼氏出来たのは、嬉しいけど何か香織に悪いな、今までずっと一緒に入れると思ってたのに、彼氏も一緒に作ろうって約束したのに、私、幼少時代から香織の何を見てきたのかな?
そう思ったら、罪悪感がこみあげてきた、
奈帆の頬に一筋の涙が伝った。
私なんかいなくなればいいんだ、幸せ馬鹿だけど、この際ハッキリと香織と話そうと決意するが、奈帆は、ミルクココアチョコレートのような甘い恋をしながら、ビターチョコレートのようなほろ苦さを噛みしめていた。
独りになる恐怖と絶望的な心境を知っている彼女だからこそ、親友を裏切ったような気持ちが彼女を苦しめた。
そこへ、聡がドライブの帰りに彼女の様子の変化を心配して声をかけた。
《奈帆、どうしたの?深刻な顔してタメ息なんかついちゃって、香織となんかあった?》と言って、隣座っていいかな?と聴くと、奈帆は、うんと消えそうな声で答えた。聡は、奈帆がいつも頼んでいたお気に入りの紅茶が自宅でも入れられるように、
小さい子どもをあやすように、ピンクの小さい袋に入った茶葉をそっとてばたした。
奈帆の隣に座った、奈帆が心境を話すと、聡は、《大丈夫だよ、俺はどこにも行かない、ずっと奈帆のそばにいるよ、泣きたい時は泣けばいい、香織とは幼少からずっと一緒にいるんだよね?彼女は、彼氏が出来たから、親友をやめるような娘じゃないと思うよ、だから元気出して奈帆が辛いなら、俺も一緒に背負って行くから、俺は奈帆が笑って幸せそうに、喋ってる時が至福なんだよ、だから独りで悩まないで、全部独りで背負って行こうなんて考えないでよ。》
そう言って奈帆をそっと抱きよせ、キスをした。
女の子は、恋愛をすると可愛いさも魅力アップするが、とても繊細でピュアな生き物だ、彼女《奈帆》のようなミルクココアチョコレートのような甘い恋愛が出来るようにしていけるかは、彼氏次第なのかもしれない。
聡は、帰ろう僕達の帰るべき場所に、一緒にいてくれてありがとう。よく話てくれたね、日が暮れて寒いし、もう遅いから、送って行くよと、奈帆の手を繋ぎ車で、帰路に着いた。
奈帆は、あぁどうしよう私もうふにゃふにゃのニマニマ止まんない、絶対顔赤いよ、幸せ馬鹿を通り越して超幸せ馬鹿だよ❤
これからもよろしくと二人は誓いのキスをした。
キスの味は、ミルクココアチョコレート味がしたような気がしたのは、二人が甘い恋愛を取り戻した結果かも知れない。
秋の満天の星空の下で二人は永遠の愛を誓った。