__あれから、一ヶ月後。

小雪ちゃんは男女ともに、人気を集め、クラスの人気者になっていた。

彼女は誰にも優しくて、笑った顔なんか向日葵みたいにキラキラしていた。

「真冬くん、真冬くん」

ほっぺをツンツンされて、我に返る。

僕のほっぺを突いていたのは、

小雪ちゃんだ。

「なあに?どうしたの?」

「んー、なんか暗くない?」

そんな風に僕の事を気遣ってくれる彼女と仲良くなったのは、入学式後8日目だった。