空飛ぶ白い羽



「羽魅どっちの方向ー?

一緒にかえろ!



「う、うん!

私は駅の方です!」

「じゃ途中まで一緒だ!


かえろー」




―――


キャ───


な、なに?



前には女の群れ

なにかを囲んでる様に見えた




「あー最悪


王子だわ



「王子?」

「あそっか、羽魅知らないんだ」


王子?なんだろそれ?


「王子は2年の朝日正樹

成績優秀、スポーツ万能
おまけに顔よし

なんでも備えてるいわゆる王子よ」


「へぇー」

「あんまり興味なさそーだね」


うん、私には関係のない話だから」



そんな話をしながら通りすぎよーとした



―――

バチッ



王子と目が合った



ん?


あの人しってる



...? 誰だろ?


―――



「あ!!!」


「なに?!」