結んで開いて絡まって

「っくしょい!!!!!」


寒い。
寒い寒い寒い寒い。

「あああああああああ寒いいいいいい。」

何の気なしに叫んでみる。
右には呆れた顔の友人。左肩には猫の胡桃。

「胡桃。さむくないの?ん?寒い?じゃあ私のマフラーで巻き巻きしてあげるねー」

「…。きょーこ。胡桃嫌がってる。」

胡桃を救い出すように私から離すと私の猫様は絢音にしがみついた。
胡桃も絢音も私をじっとりと睨んだ。

絢音は私の友人だ。(主人公の友人は頭が良くてしっかり者なイメージだが彼女は違う。)学力は中の下でどこか抜けている。けれど二人でいるとお互いにシフトチェンジすることがあって、まぁバランスが保たれている。

あ?私?私は杏子、自分で言うのもあれだけどひねくれている。

「ん?絢音、靴紐解けてる。転ぶんじゃ」

ドシャッ

あ、こけた。

「いって…もっと早くゆってよ…。」

絢音の肩に乗っていた胡桃は危険をサッと回避して私の肩に戻った。