星降る空で抱きしめて【上】~女子校英語教師と生徒の恋の場合


「ねぇ!どこまで付いてくるの!」

塾を出て、駅までの道を足早に歩く。



隣には清瀬くん。



「だから帰んだって。

同小だって言ったろ?俺んち、お前んちと同じ方だから。」

「友達とマック行くんじゃないの!?」

「別に。いつもの馬鹿話だから。行かなくても変わんねーし。

ていうか、そんな怒んなよ。幼馴染みとの久々の再会を喜べねーの?」

「あなたと幼馴染みなんかじゃありません!」

「つれねーな。マジで覚えてねぇの?」

「覚えてません!」

「小1とかそんくらいん時お前男苦手だったろ?んで最初に友達になってやったの俺なんだけど?」



確かに小さい頃私は男の子が苦手だったけど、最初の男の子の友達が清瀬くんかどうかは覚えていない。



無意識のうちにどんどん足が早まって行く。



「舞奈、待てよ。」

清瀬くんが私の肩を掴み、反射的に足が止まる。

私は清瀬くんの眼を見てきっぱり言った。

「覚えてません。ごめんなさい。」



でも清瀬くんも退くことなく、負けじと私の顔を覗き込み畳み掛ける。



「お前、俺のこと振ったんだけど、それも?」



「えっ!?」



「6年の時。お前俺のこと、そりゃあ手酷く振ったんだけど、覚えてねーの?」



清瀬くんを振った?

そんなことがあれば流石に覚えているはず…



「そんなこと…なかったけど。」

「あった。」

「人違いじゃない?」

「んなわけねぇだろ。

初恋の人を間違える馬鹿がどこの世界にいんの?」

「……」



初恋の人…

清瀬くんの言葉についどきりとする。