斗「へーい、棗、着いたぞ。」

棗「あぁ、ありがとう。廉、行くよ。」

組員「お嬢!昨夜から解体作業を進めております!お嬢が揃えられた家具なども全て組の方に送りました!あとはこの跡地に何かを建てるだけです!」

棗「そうか、わかった。皆!御苦労様!取り敢えず空き地と看板を建てておけ。明日、親父が決めるだろう。帰るぞ!今日は助かった!ありがとう!」

廉「姉ちゃん!次は王華の挨拶だよね!早く行こーよー!」

斗「よし、いいなら行くぞー!棗!乗れ…棗…?」

…なんであいつらが、まだ学校の時間だろ。どうして!

廉「姉ちゃん!早くおいで!」

あ…足が動かない…いや…怖い…

遠「今日どうする?みまわ…り…」

陽「遠矢?どうした?…おい、なんで倉庫が無ぇんだよ。」

奏「ん?おい…あれ、裏切り者じゃね?なんでこんな所にいるんだよ。隣の男誰だ?」

…そんな会話が聞こえてくる。いや!助けて!怖い!朔!朔弥!助けて…

廉「姉ちゃん、大丈夫だよ、俺らがいる。俺らは味方だ。」

あ…震えが止まった…ふふ…廉…

棗「ありがとう、廉」

廉「ふふ、どういたしまして!」

斗「おい、来るぞ。」

もう大丈夫…平気…

陽「おい…なんでテメェがここにいんだよ…」

斗「お嬢様になんて口をきいている!口を慎め!(殺気)」

廉「姉ちゃんにテメエなんて言ってんじゃねぇぞ(殺気)」

棗「2人とも!もう!怯えてんじゃん!弱すぎてwwwwあ、なんでいるか…だっけ?簡単だよそんなの、土地は私の家の土地、建てたのも私。意味、分かる?維持費、払えんの?お前ら、あのデカさの倉庫の維持費、電気代と土地代。毎月毎月、払えんの?無理でしょ、で、私が払うってのも変だなぁ、と思って取り壊したの!だから倉庫が欲しいなら自分たちに見合った倉庫を自分たちで見つけて使ってね、じゃあね。行くわよ。二人共、挨拶行くんでしょ。」

廉「そうだね…行こ!」

斗「お嬢様、お乗り下さい。」

バタン…

ふぅ、疲れた。少し寝よ…