※名前等はセリフの前に一文字取って書きます。総長なども総と略して書きます。

総長side

総「どうして…?なんで?誰も信じてくれないの?仲間って信じてくれるって言ったじゃない!どうして…私が作った族から追い出されるの?」

私は泣きじゃくった。倉庫の前で。理解出来なかった。
何故自分なのか。どうして。これからどうすればいいのか。
そんな事ばかりが私の頭を支配していた。

とりあえず帰らなくては。少し落ち着いてから道を歩いた。大きな和風の家と洋風の家がある。両家の表札には「伊達(だて)」と大きく書かれている。私は洋風な家へ入った。ドアを開けると
??「おかえりなさい、棗(なつめ)」
…母さんか。
棗「ただいま、母さん。」
母「…どうしたの?何かあったの?なんでも言ってみなさい?ね?」
棗「…族から追い出されたんだよ。」
??「お前が作った族なのにか、何があったんだ。」
??「あ?どこの野郎だ俺の妹泣かせるやつは。」
??「姉ちゃん、大丈夫?」
棗「父さん、苑(えん)、廉(れん)…」
父「ほら、言ってみろ。」
苑「お兄ちゃんに言ってみなさい!」
廉「姉ちゃん…」