結局一睡もできないまま次の朝がきた。


街も目覚めていくだろう。


あとは、バレないうちに何人の大人を殺せるか。


ここからは時間との戦いだ。


だからといって焦ってはいけない。


少しでも発見を遅らせるための仕掛けもしなければ。


やり残したことのないように。






──私が私でいられるうちに