ウソツキなキミは

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そして問題の放課後





あと3分で練習が始まるのに…




2年が居ない






『なんで2年おらんと?』



「福島がなんかしよるらしーよ」




『福島かよ…行ってくる』




大体あいつ時間厳守って自分言うくせに



お前は守らせないのかよ…ってね



あっという間に教室。





______ガラッ




シーーーーーーン




『今すぐグランウド。』




「篠原、今俺が話してたのわからなかったか?」



『は?練習あるっていいましたよ?
時間厳守は当然。五分前行動。態度悪くても口悪くてもこれだけは守ってますけど?』



「その口の聞き方…『の前に、早く着替えてきてー。時間ない。』



私の言葉に急いで出ていく2年。



『大体先生。自分優先にしすぎじゃないですか?配慮。考えてください。大人なんだから、マイペースに時間配分はやめてください。しないならしない。はっきりさせて。』




『もー行きます。』





5分後にはぴったり全員集まって始まった練習



私はとりあえず、後ろに行く。





全員の声も聞きたいからね。




「しのはらせんぱいー」



声をかけてきたのは、飛優(ヒユウ)



『なーに?』「いや、何もないです(笑)」


『ひゆういっつもそれ、なに?なに?』



そう。こいつは毎回毎回話しかけてきて


挙句の果てには何も無いというかまちょ




でも、私は彼に特別意識を持っている





友達の、元カレだから





しかも、噂もバッチリ聞いてたから。




『ふーや!ちゃんとやって!まじで!』


「しのはらせんぱい」っていって

だいぶふざけ散らかしてくれたのは


飛優の弟。同じブロックでややこしい。



まぁ、兄弟そっくりで、顔はイケメン…



学年でトップ3には入るであろうモテ男



まぁ、そんな人たち眼中にもないわけで



『なに!?もー、下ネタ飽きた!』


ふーやなら、なんでも話せる。



気を遣わないし、馬鹿な話も出来る。




とりあえず…この兄弟だけはどうにかしないと










なんて思わなきゃよかったんだ。






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