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嘉村の要望で短期マネ。やってあげてます。





やっぱり嘉村の匂いもシルエットもなんだか。





すごく安心できるなぁ。






でもそれより、けんやのほうが何倍も安心する






なんとなく。けじめをつけなきゃいけない


そんな気がしてきた。






'' 「今のキーパーは 美冬を傷つけた 飛優 だよ」 ''





そうけんやに聞かされた時は





どこか心が落ち着かなくて 呼吸がしづらい






そんな彼の元へ足を運ぶ。




ドクン ドクン 波打つ鼓動を抑えながら





『あ、あのっ、』





ようやく声をかけれた。








『写真撮りたいのでシュート止めてもらってもいいですか?』






怯えてしまって、下を向いて話すと





「あ、いいですよ。篠原先輩大丈夫ですか?」





私はこの人に傷つけられたはずなのに





どうしてか、この人に心配されてる。






難しいなぁ。この人に振り回されてたんだな。






『もちろん大丈夫。 かっこよくとってあげる』







「頼もしいなー笑笑 よろしく''美冬''」






____________ ドックン






怖い。怖い。あの日何を言われたの。





確かあの日。飛優は……



『もう別れ………
























っ……なに…?





なんでけんやが??それに…保健室???








「もう無理すんなって。」





『無理なんかしてないよ〜 たまにこーなるの』






「無理すんなっつってんだろ。」





聞いたことないくらい低い声のけんや。






恐る恐る顔を上げると 真っ直ぐな瞳で私を見る


























「もうさ……好きな子が傷つくのなんて見てらんないの。」

















「篠原先輩は、女の子なんだから。
黙って俺に守られててよ?そばにいさせて」














わからない感情、 黒い渦に包まれる。








『私は…』
















『まだ。飛優に言えてないことがある』
















『未練はなくても伝えたいことがある』












『だから…それまでは。』
















「その後に。俺からもう1回告白させて。」















初めて見る真剣な顔に戸惑いを隠せなかった














こんなに、こんなにも、人を思う事は









苦しくて切ないものなのか。











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