案の定当番を押し付けられて





先に篠原先輩は来ていた。






俺を見つけてニコニコする篠原先輩は



どこか幼くて、どこか大人っぽくて。





そのとき、奥から見えた影。



絶対に会わせちゃ駄目な人






飛優が篠原先輩の真横を通り過ぎる





その瞬間、篠原先輩の姿は消えた。



それと同時に聞こえる悲鳴。



駆けつけた時には倒れた後だった。




取り敢えず抱き上げてみた。




すぐに意識は戻ったみたいだ。




『え、、あ、倒れたんだ私。』



なんてしゅんとしている。




『屋上』



「空いてないけど…」



『鍵あるから』



「わかった」




膝上5センチのスカートを上手く誤魔化しつつ





篠原先輩を抱き抱えたまま屋上へいった、





初めての景色。びっくりした。





だけど、もっとびっくりしたことがある。





セーラー服の下、ぐるぐる巻の包帯







あの時の篠原先輩に戻ったんだ









一瞬で何かわかった














リスカ している