「お前さ、一昨日にしたから騒ぎになったの聞こえなかった?」




「あー。英語の時だろ?なんか、めっちゃ騒がしかったやつな〜」




「それだよ。篠原先輩が倒れた時」




ほんとに、倒れた?




「飛優さ。いいよ。他の子にするなら。

でも、篠原先輩だけは許さねぇから」





冷たいような、殺気があるような目で。





学校で有名な篠原先輩



有名なだけあって、噂は一気に広まった。






あとからじゅんに詳しく聞いた話によると




授業中いきなり、抜け出して、戻ってきて


元々なんかおかしいなって思ってた矢先、



倒れて頭から打って、痙攣まで起こしたらしい





急いで運ばれて目が覚めたみたいだけど




覚えてるのはほんの一部だけで、




その記憶は昔のもの。







篠原先輩が唯一低学年で覚えてたのが、






けんやだった。