「ルナを拐うなんていい度胸しているな」 笑顔を浮かべてその男に言っている。 言われているのは多分ルナの婚約者だろう。 王様は笑っているのに怖い。 これが権力者の威圧感というものか、という感じだ。 「ルナパパ怖いね?」 「お父様はいつもああよ?」 うん、その言葉聞きたくなかったな。 「王様!!」 南流とルナが話しているとシュウが王様を呼び止める。