夢絵本


「ぅ゛……

そ…それは……」

「だろ?

だからいーんだよ」

少しシュウの表情が和らぐ。

「……代わりにぜってールナのこと助けろよ??」

強い目で南流を見る。

「そんなのトーゼン♪」

歯を見せて笑いながらゲンコツを前に突き出す。

「おー」

そのゲンコツにシュウが軽く自分のゲンコツをぶつける。


「じゃぁ後でな」

「ん。

気をつけて」

「お前もな」

そう言い残してお互い逆の方向に走り出す。