ねぇ、おばあちゃん。


大好きなおばあちゃんはなんていうかな。

きっと私の想いをわかってくれたよね。


ミゲル…ミゲルに出逢えたのはその1つだったのかな。


私は後悔なんてしてない。


ミゲルと出逢えたのは私の最高の神様からのプレゼントだよ…。


でも…幸せになるってこんなにつらくて苦しいものなんて私は知らなかった。


私に大切なものを教えてくれたね。


シュウ、21歳。


これから本当の運命が幕を開けようとしていた。



―2007年元旦―


“ゴーンゴーン”


新年の鐘がなる。


確実に運命の輪は私をたぐりよせていた。


何も知らない私は、ただ自分とエリの幸せを願った。


2人で初詣出にいった私たちは願うことは同じだった。


『最高の出逢いがありますように!!2人共幸せになれますように!!』


ただただ…純粋に願ったあの元旦。


神様は私の声を聞いてくれたのかな。


神様は…私たちに幸せと試練を与えようとしていたのかな…。


時は過ぎて2月になると私は22歳になった。


新しい22歳の年。


私たちの出逢いは目の前まで迫っていた…。