クリスマスの輝きも恋人たちの幸せそうな笑い声も私たちには輝いてみえなかった。



それ以上にLAへの夢が輝いていたから。


単純かもしれないけど、LAにいけば何かが変わる。そんな気がしていたから。


本当はうらやましかった。

クリスマスに胸弾ませたり、恋人へのプレゼントを考えたり…どっかに泊まろうかなとか考えたり。


数ヶ月前までは私もそんなこと考えてた。

約3年付き合った彼とはあまりいい形で終わることができなかった。

今思えば、相手も私も子供だったのかな…。

相手を思いやれなかった。

お互い簡単に嫌いだとかうっとうしいとか別れるとか簡単に口にして。

彼は図星をつかれると『知らん』『わからん』の一点張り。


別れるなんて…思ってなくてもムカついたからって口にしてしまって…。

気づいたらお互い傷つけ合っていた。


私は元々、小学校から高校までいじめられっこだったから信じるのが怖かった。

友達に信じて裏切られてばっかりだったから信じるのが怖くて仕方なかった。


いつか大好きなおばあちゃんがいってくれた。

『自分が相手を信じやんと自分も信じてもらえへんねで。』


うん、わかってる。