「はぁ!?彼氏出来たァ!?」

『うん。そういうことだから、あんたもいつまでも運命運命言ってないで頑張りなね』

「あ、……ちょっとまっ……」

『プープー』

電話が切れてから、私は呆然とした。

高校が離れてしまった友人が、私の知らない間に彼氏を作っている……


この事実は、今までに好きな人すらできたことのない私を焦らすには、十分だった。


「柚羽め……次会うときは、私だって」


〝運命の人〟を見つけて、幸せな生活を送ってるんだから…!!