消毒液を脱脂綿に含ませ、私の足に何度かポンポン、と優しく当てる。
こいつ、私の足の手当てを……?
怪我をしたのは私自身のせいなのに、なんで……
私が混乱している間にも、足には薬が塗られ、スルスルと包帯が巻かれていく。
あっという間に終わったその手当ては、病院の先生にも劣らないくらいの手際のいいものだった。
「……これはただの応急処置だから、ちゃんと病院行けよ」
相変わらずぶっきらぼうに、男が言った。
何故かそのセリフが、妙に優しく聞こえる。
………これ以上、関わりたくない。
その願いは本当で、こんなの、本当に不本意だけど。
「名前、教えてください……」
