「ちょ、どうしたのことり、その足!」


私が結局学校についたのは、一時間目が始まる直前だった。

授業には間に合ったものの、高校でできた友達、夏鈴に早速足の怪我を見られてしまった。


「なんでもないよ。ちょっと転んじゃって」


「保健室行ってきなよ!それほっといたらヤバいよ!?」


もう十数秒で授業開始のベルが鳴るというのに、夏鈴は立ち上がって私の腕を引っ張り、教室を出ようとする。


「大丈夫だって!」


「だめ!ほら早く!」