百年恋

とりあえず、布団を巻き付けて
水山くんが手に持っているものに目をやると
そこには深い深い青の綺麗なかんざし…また記憶が流れこんでくる。

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「これ、俺が作ったんです。良かったら…」

照れたように彼が笑う


「ほんとに!?すごく、うれしい。」

胸が高鳴る。初めてだ、こんなにも素敵な感情を抱いたのは…



「でも、受け取れないよ…」

私はそのかんざしをそっと彼に返した

彼の瞳が私のことを悲しそうに見つめる


「ほら、こんなに良いもの受け取っても
私たち恋仲でもないのに…」

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私の瞳からポロポロと涙がこぼれた。

「ねえ、水山くん…私ってなんなのかなぁ。」