「水野、お前の名前はなんだ。」

水山くんが私を見つめる

「水野…凛花。」

「お前の名前は、水野凛だろ!!!!」


突然怒鳴られビクッと肩が跳ねる。

そうだ、私の名前は水野凛。

「まって、なんで間違えたの…え?」

この世に生まれて17年。名前を覚えてから
間違えたことなんて無かった。


「中に入れ。」

震える私の肩を抱き、水山くんは家の中にいれてくれた。


「話したいことがあるって言ったよな。」


「うん。」

私が告白と勘違いしたやつね。


「俺、前世の記憶があるんだ。」

水山くんの唐突な中二病発言。

「は?」

引いた。イケメンなのに中二病か…残念な人だなぁ。


「まて、お前失礼なこと考えてるだろ。」

私を睨みながら低い声で言う水山くん

「中二病だなぁ…って…」