「近藤!―――あれ?近藤唯!欠席か?」 わたしは無言でゆっくりと手を上げた。 にらむような目でわたしを見る先生。 「おまえが近藤唯か。え〜と、みんな聞いてくれ!こいつはふつうに話すことができないし話さない。みんな覚えておくように」 つらい。 うつむく。 こいつっていわないで。