好きな人は幼馴染み ー短編集ー



「さっきさ、エイスケに聞いたんだ。
ナツミを貰ってもいいか?って」


「えっ?!」

なんで??!

私が文句言おうとしたら
先輩に静止された。


「いいから、黙って聞いて…」

口調は優しいけど、真剣な目をして
たから何も言えなくなり


私は無言で頷くと


「エイスケとナツミの事は俺が中3の頃から知ってた。
大会で見かけた事あって……
んで、ずっと付き合ってると思ってて…
ナツミの事はずっと見てきたから…
んで、去年うちの学校にオマエらが入学してきて、変わらずにナツミがエイスケに笑いかけてるのをずっと見てた。
卒業しても忘れられなくてさ……
そんな矢先に大会までの間の臨時コーチを頼まれて、行ったらなんと2人が陸部にいて、変わらずに仲良い2人を見て…
勝手に嫉妬して、エイスケにナツミを貰ってもいいか?って聞いたんだ。」


「なんで?なんで?そんな事聞くんですか??!私と英輔が仲良かろーが
悪かろーが関係ないじゃないっ!!!
…なんで…」


そりゃ、私はフられたし
英輔はアコが好きで両想いなわけで…
諦めるけど
まだ整理しきれてないのに…