好きな人は幼馴染み ー短編集ー

「私、ちょっと頭冷やしてくるー!」


と、言って亜子がトイレに
逃げると


「逃げやがったな…」


俺が呟くと


「全く、英輔は無口なクセに
愛情表情は見境ないわよね…」

と、完全に呆れ顔で菜摘が言うと


「ああ、でもまぁアコちゃん
だから耐えられるってのもあるよな」

と、先輩。


俺は2人の言葉に耳を傾けつつ
ボケーっとしてると


「そういえば
英輔帰り大丈夫だった?」


と、聞かれたから


さっきの事を2人に簡単に話すと


「うわぁ〜英輔
やることえげつない…」


「俺、そんな事されたら
立ち直れない…」


「でも、まぁ、伊藤くんには
それくらいしても私が許す(笑)」

と、菜摘がニコッと笑って言うと


菜摘から話を聞いていたっぽい
先輩も


「それくらいやらないと
アコちゃんにつく虫は
払えないだろうしな…
アコちゃんも凄くモテるだろうから」


と、先輩も納得の様子。


すると、亜子がトイレから
戻ってきた。


後ろから2人組みの男が
亜子を追いかけまわしてやがる。


逃げるように戻ってきて
席へ着いた


すぐさま俺が立ち上がって
睨みをきかすと
男達は逃げるように店から出て行った。


それを見て


「エイちゃん、ありがと〜!
あの人達わけわかんない事言って
追いかけてくるから無視して
逃げまくったんだけど
まさか席までついてくるとは…」


と、困った顔で俺の腕を掴む
亜子もまた超かわいい。