好きな人は幼馴染み ー短編集ー

昼休み…


早めに飯を済ませて俺らは
亜子のいる教室へ


菜摘が教室に顔を突っ込んで
亜子を探していたら


伊藤が教室から出てきた。


「おお、竹下さん。
アコちゃんなら今職員室で
すぐ戻ってくると思うよ?」


と、社交辞令の笑顔を貼り付けて
教室から出てきた。


「そうなの?それはありがとう〜
廊下で待たせてもらうわ」


と、これまた大抵の男なら
持ってかれるような
余所行きの笑顔を
貼り付けて菜摘が返した。


すると伊藤は菜摘の後ろからついてきて
爽やかな笑顔で俺ら4人を見回すと


「あれれ?今日はいつもより
人数が多いんだね?珍しい(笑)
そうそう、俺、これから長瀬に用事が
あって行こうと思ってたんだよね〜」


と、嫌味たっぷりな言い方に
ムカッとした俺は
無表情のまま
伊藤の方へ足を踏み出すと


菜摘がそれよりも早く
俺の前に立ち
伊藤と俺の真ん中に入り込むと


余所行きの笑顔を貼り付けたまま


「伊藤くん?英輔に用事ってナニ??
私の幼馴染みをあまり刺激しないでくれないかしら??」


と、ニッコリ笑って菜摘も嫌味でかえした。