好きな人は幼馴染み ー短編集ー

すると、なっちゃんは
エイちゃんの肩をバシンッと
叩くと


「英輔!アコは怪我人よ?
さてとっ!!
英輔のストーカーばりの
身の毛もよだつ恐ろしい
愛の告白を聞いて
アコはもう英輔から逃げられない
ということが
わかっただろうから〜
ウチに帰ろっかね!」


と、言ってにんまり笑うと
エイちゃんは今までのが
なっちゃんの一人芝居だった事に
ようやく気付き



「ナツミっ!!ハメたな?!」


と、私から離れてなっちゃんを睨むと



「大体から、アコがそんな事
言うわけないでしょ?!!
ホラホラ、私が荷物持つから
アンタがアコを担いで
帰らないとでしょ?」


と、言って全員分の
荷物を持って歩き出した
なっちゃん。