好きな人は幼馴染み ー短編集ー

エイちゃんが保健室から出て行くと


今度はなっちゃんが入ってきた。
私の怪我してない方の手を
布団から出すと、包み込むように
握ってくれて…


聖母マリア様みたいに
優しい手だね。


私はその手をそっと握り返すと


「アコ?気が付いた??」


と、私の顔を覗き込んだので
ゆっくりと目を開けると
なっちゃんに笑いかけた。


「うん、側にいてくれたの?
ありがとね、なっちゃん。
って、いてててて…」


起き上がろうとしたら
想像以上にあちこちが痛い。


「大丈夫??アコ??
無理しないで…
アコがおもってる以上に
色んな所、傷んでるから!」


と、言って手を添えて
起こしてくれた。


なっちゃんの優しくて暖かい手が
私の感情を全て解放したようで…


私はなっちゃんの胸に縋り付くと
小さな子供みたいにわんわん泣いた


なっちゃんは私を抱き締めると


私が背中をさすりながら泣き止むまで
黙って背中をさすってくれた。


私が落ち着いた所で
なっちゃんはベットに腰をかけると


「アコ?何があったの??
話せない事なら
私は無理には聞かない。
でも、話してくれたら
アコの悩み、私と半分個にできるよ?
一緒に悩んで考えてあげられる…」


と、言って綺麗な顔で
優しく微笑んだ。





私はさっきあった事を全て
なっちゃんに話した。