好きな人は幼馴染み ー短編集ー

少しの間、動けないでいると
クラスの友達が私を探しに来たので
慌ててリレーメンバーと合流すると


マコトくんはいつも通りで


「さて、アコちゃん出番だよ!」


と、爽やかに笑った。


リレーが始まり
第1走者が走り出した。


なっちゃんが断トツ1位で次の人に
バトンを渡したのをボケーッとして
見ていた。


マコトくんは普通にしてくれたけど
私はとてもじゃないけど普通では
いられない。


大切な友達を知らないうちに
傷付けていたと思うと
辛くて自分に腹が立って
胸が張り裂けそうで…


頭の中がグルグルして
ふらふらして
なんで、自分がここにいるのかも
わからなくなってきて
気分が悪くなってきた。


そんな状況でも順番は
回ってくるわけで……


走りきったら、何か変わってるかな?
いや、そんな都合の良い事
あるはずがない。
私はサイテーだ。



走る気なんてもうこれっぽっちも
無くなっていて

それでもとうとうバトンが渡ってきて
必死にゴールに向かって走る。


走って、走って、次の走者が
見えてきた。


そこに待ち構えるのは
マコトくんと………
エイちゃん。


あれ?
私はどっちにパスすれば良いの?


マコトくんを傷つけたのに
エイちゃんを見て胸が高鳴った。


嫌だ、どこまでも
自分本位でサイテーな私


こんな汚い自分を
エイちゃんに見られることがイヤ。


その時、私を追い抜こうとして
後ろから来た子が私にぶつかってきて


完全に上の空の私は
おもいっきり吹っ飛んで
転んだ。



みたい…


複数の足音が私を目掛けて
やってくる



「アコ!!!!!!!」



「アコちゃん!!」



「亜子に触んなっ!!!!!」




それぞれが私を呼ぶ声がしたけど
そこで私は気を失ったみたいだ