好きな人は幼馴染み ー短編集ー

「はぁ〜っ?!アコ!!
なんで言わないの?!」


マコトくんの言葉になっちゃんが
大興奮。


「え?だって…借り物競争だよ?
私、目立つの嫌だけど
裏方なら大歓迎で……
協力はしないとチーム勝てないし…」


訳がわからず首を傾げて
聞き返すと


なっちゃんは
はぁ、と溜息をひとつ吐く


「英輔〜!!英輔!!
ちょっと!!来て〜!!!」


と、大きな声でエイちゃんを
呼び付けると


エイちゃんが面倒くさそうに
のそのそとやってきた


「英輔…去年の借り物競争では
アコは身包み剥がされて
アコ自身までレンタルされたそうよ?」


その言葉にエイちゃんが
私をギロッと睨んだ


怖いよ〜
エイちゃん


それに

「なっちゃん!それは言い過ぎ!
何個か貸しただけだし〜
それに出て行くのは流石に
恥ずかしくて…でも、それは
マコトくんが助けてくれたから……」


その言葉でエイちゃんは
私の横にズカッと座った。


それを見たなっちゃんは
ニコッと笑うと


「よしっ!これで安心!!
ああ〜!やばい!やばい!!
私、次の競技の呼び出しで通りかかっただけだったのに、アコが鈍いせいで遅刻しちゃうじゃない!
じゃ!私行くからね!
英輔しっかりしなさいよ!
私の親友に指1本触れさせるんじゃないわよっ!いいわねっ!!」


と、周りに聞こえるように
大きな声でなっちゃんが言うと


エイちゃんはフッと笑って


「…はいはい任せといて」


と、言って私にも優しく笑った