あれから、合宿が終わったあとから

頭の中は先生でいっぱいだった。

先生の名前を呟く度に、

先生の顔を思い出す度に、

先生とすれ違う度に、

頭は先生のことでいっぱいになった。

私は先生の視界に入ることで必死だった。

少しでも先生の心の中に存在していたい。

だからといって、授業担任でもないのに

数学を聞きに行くなんてことはできなかった。