起きて




俺はキッチンへ行ってしまった。


「やっぱり見てていい?」

「じゃー手伝って!」

「いいよ?」

「ここに少しづつ卵入れてくれる?」

「はーい」


肉の塊をこねている清水さんのボウルに卵を入れた。


「おいしくできるかな?」

「俺が手伝ったから絶対うまい!」

「卵入れただけじゃん!」

「清水さんが作ってくれたからうまいに決まってる!」


清水さんが照れたように笑う。


「えっ…」


そして清水さんの動きが固まってしまった。

なぜなら、俺が後ろから抱きついたから。

身体が勝手に動いてしまって。

どうしようもなく抱きしめたかった。


「リュウヤくん…」


清水さんの声で我に帰った。


「ご、ごめん。なんか身体が勝手に…」

「ううん!大丈夫!嬉しかった!」

「嬉しかった?」

「そろそろ焼こうかな?」

「あ、あぁ」

「テレビ見てて!」


そう言われソファーに戻る俺。

なんかへんな感じる。