あの日から清水さんはよく俺に話しかけてくれるようになった。

それがとても嬉しくて、原田さんとは少し距離を感じるようになった。



「リュウヤくん!今日の放課後一緒に帰らない?」

「ごめん。今日は清水さんと帰る約束してて…」

「そうなんだ。なんか最近清水さんと帰るの多いよね…」


悲しい顔をする原田さん。


「えっとー…」

「じゃー明後日は?明後日、学校早く終わるじゃん?一緒に帰ろうよ!おねがーい!」

「わかった!明後日なら大丈夫」

「よかった!絶対だからね??」

「うん」


原田さんは嬉しそうに友達のところへ行った。

俺は清水さんのクラスへ行って、清水さんと合流した。


「あのさ、今日家寄っていかない?今日両親家に帰ってこないの。だから夜ご飯作るから食べてってよ!」

「えっ?!いいの?」

「うん!材料とか一緒に買って、私作るから!」

「じゃースーパー行くか!」

「何食べたい?」

「ハンバーグかな?」

「フフッやっぱりハンバーグ好きなんだ!」

「やっぱりってなんだよ!」

「前もハンバーグって言ってた!」

「前?言ったっけ??」

「あっうん…言ってた!」


ちょっと困った顔したが笑顔になる清水さん。

それから清水さんの家の近くのスーパーへ行き、ハンバーグの材料を買って清水さんの家に行った。