「よしっ!」


あやめが気合を入れている。
私も頬をペチペチと叩き気合を入れる。




ついに別世界へいや、もう1つの世界へ







あやめと向い合う。








そして手を繋いだ。








あとは唱えるだけ。







掛け声はいらなかった。

二人の雰囲気だけでなぜかわかる。




心臓が今にでも飛び出してしまうほどバク
バクしている。










『vision』







2人の声がそろい、同時に倒れる。




ついに。。。。





















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目が覚めるとさっきと全く変わらない丘の
景色がある。



隣にあやめが倒れていた。
すぐに起こす。


「あやめ!あやめ!」


「ん!?」


あやめは起きて少し考え込んでいる。



「これは成功?失敗?」


景色の変わらなさで混乱していた。

けどこれほ成功だ。



「風海君の家がないから成功だよ。」



2人で静かに喜びを祝った。

でも考えることはたくさんある。


「とりあえず、明日も学校がある。家族以

 外は他人だから、学校もちがうでしょ。

 だから今日中に戻らないと!」



かなりやばい。時間が押してる。




「今18時…そんなに倒れていたの!?」





1時間も!?これはやばい!!!



「20時までに戻るように努力しよう!」



あと2時間…
とりあえず、この町の地形を理解しなきゃ
ね。急ごう!


「丘からおりよう!」


あやめは大きく頷く。




私達の…visionだったら、丘を降り
たら私の家があるはず!



どんどん下りて行く。


















「あきの家…………………」



あやめが見た。表情からは読み取れない。







お願いあって!!!!!