『あきちゃん!お誕生日おめでとう〜!』


「ありがとう〜!」




成瀬あきついに18歳になりました!!
プレゼントが楽しみだな!





「あーきちゃん!今年のプレゼントはこれ

 よ!大切な大切な物よ!!代々伝わる物

 なんだから!」



ママからわたされたのは凄く古い箱でも古
さより大切にされてることのほうが先につ
たわるような雰囲気をしている。






「開けていい?」



ママに聞くと今でに見たことのないほどの
優しい笑顔で頷いた。




私は箱を傷つけないようにゆっくり開けた


「!?」




箱の中には私の知らない色の石があった。
驚いてる私にママは




「イヤリングにしたりペンダントにしたり

 ブレスレットでもいいわね。

 無くさないようにいつも身につけときな

 さい。」





私はアクセサリーが大好きでどれにするか
すごく悩んだ。




「ママはどうしてたの?」





石は原形に戻してあり残念なことに前の姿
が全くわからなかった。





「ママはね、指輪にしたわ。おばあちゃん

 と一緒にしたの!」





おばあちゃん指輪にしたんだ。



「ひいばあちゃんは??何にしたのー!」



はんば好奇心で私はママに聞いた。



「う〜ん。何だったかしら。」



ママには覚えがないみたいだ。
まぁ、昔のことだから忘れていても無理は
ない。






「ブレスレットじゃよ。」



今まで一言も喋らなかったおばあちゃんが
はっきりと答えてくれた。そしてまだ続け
た。


「あき、お前によく昔話をしただろう?」



昔話…そう私はおばあちゃんから昔たくさ
ん聞いた唯一の昔話。大好きで懐かしい昔
話で忘れたことはない。





「うん!あの話大好き!!」




「その話、ひいばあちゃんの話じゃ。」





ひいばあちゃんのこと?









じゃあこの石が……………………………!?




「石の使い方分かるじゃろ?

 もうお前は18だ。ママと交代の時期な

 んじゃ。」




ママと交代!?ママvisionに行ってた
の!?



じゃあ、無くしたら帰って来れない!?
無くさないアクセサリーといえば……………



あれしかないじゃん!!!





「おばあちゃんこれピアスにしていい?」





するとママがビックリしたらしく、裏返
った声で



「あきちゃん、穴開けてないじゃない!!」


と言った。




そうです…私は穴を開けていないのです。
開けるとき、い………………痛いんだよね。 





「だ、大丈夫!!開ける!!」




不安な心を潰して満面な笑みで答えた。
そして、反対をされたいうちに「じゃ!
行ってきまーす!」と家を出た。




「あら、あきちゃん行っちゃった。

 1番大切なこと言ってないのに…………。」








「あの子はここがどっちの世界なのか分かっ

 ているのかしら。」