ーダダダダッ


私が言いかけた時、遠くから誰かがかけっこをしてるかのような音が聞こえる。


さらに、女子のキャーと言う黄色い声。


だんだん近づいてくる!?


「早智くぅーんっ!!!」


女子の集団が叫びながらこっちへ…


あのネクタイの色…2年生の先輩達だ。


今、この人の名前…


「げ…」


早智さんが眉をひそめる。


「北沢さん、また後でね!?」


そう言って杉本さんは走って行ってしまった。