「わぁっ!?」


どんっ。


尻餅をつく。


誰かとぶつかっちゃったみたい。


「ごめんなさ…」


「ごめんね!?大丈夫?」


私が謝ると同時に、声が降ってくる。


「だ、大丈夫です…。」


そう言って上を向くと手を差し出しくれた男の子。


ぶつかっちゃった張本人。


「ありがとうございます…。」


遠慮なく、私はその手を取って立ちあがる。