作家たちの話

講義の時も視線を感じて集中できなかった。
まさか、霊とかそういう類のものじゃ……。嫌でもそう考えてしまう。


「最近、いつでも誰かに見られている気がするんだ。今も……」

碧は怖い話が好きな女友達に話してみることにした。

霊感もちょっとあるらしいから、何かわかったりしないかと少し期待していた。

「……見えないけど……それ、隙間女?でも隙間女は大学まで追いかけてくるかな?」

「隙間女でも無いっていうならただの気のせいか」

碧はここから去ろうとする。女友達は少し考えた後引き留めた。

「いや、例外もあるかもだし……ねぇ、お祓いしていかない?友達の神社紹介……」

「そんな、スタバ寄ってかない?みたいなノリで言うなよ!第一お金払ってまで……」

「じゃあ参拝!神社に入ると悪い気とか落ちるらしいし!神様に頼もうよ!」

「めんどくさい!今日はバイト休みの日だから早く家に帰りたいんだよ!」

「ちょっとの時間だって!」

「時は金なり!」

廊下でも追いかけてきた友達を振り切り、電車に乗って家に帰る。

隙間女に殺されたという話は聞いたことが無かったし、今すぐ解決しなくてもいいと思っていた。