作家たちの話

「クズが消えてスッキリしたよ」

島矢は清々しい笑顔で手を叩いた。

「しかし、口裂け女とひきこさんとは……最強コンビですね」

「俺の時はポマードって三回唱えろと言われてたな」

口裂け女の噂は地域によって違いがあったりする。

「僕の小学校ではひきこさんが流行ってました」

「ひきこさんか……僕の時は聞かなかったなあ」

ひきこさんは少し前に子供の間で広まった都市伝説。最近の子供も知っているかもしれない。口裂け女と違い、ひきこさんはいじめっ子しか狙わないという噂もある。

「いじめっ子しか狙わないって話も聞きますし、そこまで怖がらなかったですねー」

「学校でいじめられたうえに家では暴力を振るわれるっていうのは可哀想だ……救いが無いぞ」

「主人公とひきこが再会できて仲良くなればまだいいんですが……。高時さんは、すぐに逃げる気の弱い男子じゃ釣り合わない!とか言いそうですね」

高郷はちらりとソファで寝る高時を見る。

「まあ、結局は顔で決まるよね」

島矢の残酷な一言で終わり、次の話に移ろうとする。

「次は誰にします?」

「僕でいい?……それじゃ、僕が子供の時怖かった都市伝説にしよう……」