「追い詰められていたんでしょうね」
運悪く高校に知っている人がいなくて、友達を作るのが苦手だった。友達がいなくて、誰も助けてくれなくて、不安から逃げ出したかったのだろう。高時も高校生なので、自分がそうなったらと考えると悲しくなった。
「優未子も自分と同じようにしたかったんですかね?」
「仲良くなった相手を!?嫌ですそんなの!」
高郷が言ったことが気に入らなかったのか足を激しくぶらつかせる。
「もー落ち着いて下さいって!次高時さんですよ!」
高時は足を動かすのをやめる。ぶすっとしたまま話し始めた。
「えーと、私の作品が書籍化決定した頃の話です……」



