作家たちの話

「栄光の一人ぼっち」
星名 優未子(ほしな ゆみこ)は新人アイドルグループのメンバーで、最近ツイッターを始めた。ファンと交流できるのが嬉しくて暇さえあれば画面を見ていた。

そこで年長の金星 成美(きんぼし なるみ)は中毒にならないか心配しながら見ていた。だが活動に支障が出ないよう気をつけているのがわかったため、注意する必要はないと思った。

ある日、優美子は同じ年の子からフォローされたことを知った。なぜか気になってその子のツイートを見てみる。

志望校に無事入学し、充実した生活を送っているらしい。もっと遡ってみると、高校に知っている人がいなくてグループに入るのに苦労していたことがわかった。

そして、時々まざっている部活で作った作品の写真。目を奪われ、いいねを押していた。
色鮮やかな花瓶に生けられた花や油絵の猫、可愛くて綺麗だった。しかし、何かが足りない気がした。

仕事が終わった頃確認すると、いいねありがとうございます!優美子さんも猫好きなんですか?というメッセージが来ていた。
はい!猫グッズも集めてます!と返信した。

猫好きという共通点もあって、二人は仲良くなった。人気が出てくるにつれ返事も大変になったが楽しかった。

ある日、高校生活について話していると、自分が巻き込まれないように離れた方がいいと返ってきた。ある友達がおなじ人を好きになって、トラブルに発展しそうなことを話したときだった。

でも、仲がいい友達と簡単に離れることなんてできない。どうしてそう考えたのかを聞いてみた。

側にいてもメリットが無い人を置いておく必要が無いから。
友達をそんなふうに考えたことが無かった。一緒にいてて楽しいから、そしてなんとなく一人は寂しいからという理由で友達をつくり、一緒にいた。

今まで仲良くしていた人を切り捨てるのは寂しいと返信する。

人の感情なんてその時の状況で簡単に変わる。どうせ死ぬときは皆一人だ。
本当に自分のことを理解しているのは自分だけ。

優未子は、どんなときにこの子は楽しいと思うのだろう?ちょうどいいと思う距離をはかりながら人と接するのは寂しくないのかな?
それは幸せな人生を送れるのかと疑問が浮かんできた。