勤務先から『PET HOUSE スマイル』までの距離は五分。
その途中でショーウインドウに映る自分の服装を確認したり、ヘアスタイルを整えたりする。
こんなことするのはマコト君とデートする時以来だ。そう思うと、ざっと一ヶ月も前になる。
「早〜い!」
ついこの間までマコト君のことを思い出すと腹立たしくなったり気分が沈んだりしてたのが嘘のよう。
「奈緒の言うように切り替え早いかも。でも、やっぱりステキだし…」
あの声で早く名前を呼んで貰いたい。
「花奈」って呼び捨てられたら、もう死んでもいい。
「いや、死んだら会えなくなるからいけない!」
暫くはお店に通い続けて彼のことを下調べしよう。
どんな人なのかも知りたいし、昨日は見れなかったあのオウムのことも見てみたい。
フンフン♪…と鼻歌交じりに歩いて行き、あっという間に店の前にやって来た。
『PET HOUSE スマイル』の中は、今日も結構なお客さんで賑わってる。
ドアに手を伸ばす前に店長さんの姿を見つけてしまい、思わずニヤけてくる頬の肉を引き締めた。
「中では絶対にニヤけたりしないこと。いい?カナ。変な女だと思われないように注意をするのよ?」
自分に言い聞かすように呟いてドアを引く。
ペットのニオイと混ざって、鳥たちの鳴き声がしてて騒々しい。
「いらっしゃいませー」
その途中でショーウインドウに映る自分の服装を確認したり、ヘアスタイルを整えたりする。
こんなことするのはマコト君とデートする時以来だ。そう思うと、ざっと一ヶ月も前になる。
「早〜い!」
ついこの間までマコト君のことを思い出すと腹立たしくなったり気分が沈んだりしてたのが嘘のよう。
「奈緒の言うように切り替え早いかも。でも、やっぱりステキだし…」
あの声で早く名前を呼んで貰いたい。
「花奈」って呼び捨てられたら、もう死んでもいい。
「いや、死んだら会えなくなるからいけない!」
暫くはお店に通い続けて彼のことを下調べしよう。
どんな人なのかも知りたいし、昨日は見れなかったあのオウムのことも見てみたい。
フンフン♪…と鼻歌交じりに歩いて行き、あっという間に店の前にやって来た。
『PET HOUSE スマイル』の中は、今日も結構なお客さんで賑わってる。
ドアに手を伸ばす前に店長さんの姿を見つけてしまい、思わずニヤけてくる頬の肉を引き締めた。
「中では絶対にニヤけたりしないこと。いい?カナ。変な女だと思われないように注意をするのよ?」
自分に言い聞かすように呟いてドアを引く。
ペットのニオイと混ざって、鳥たちの鳴き声がしてて騒々しい。
「いらっしゃいませー」

