島…君をレンタルしたいカナ

昼間出会ったマコト君の彼女のことが頭に浮かんでた。
彼が顔で彼女を選んだとは思わないけど、私との比較対象にはしたかもしれない。


「島さんはどうして私を彼女にしたの?放っておけないって思っただけ?あんなに美人が揃うゼミに入ってたのに、あの中で彼女とか作らなかったの?」


宝石みたいな女子達の中で、私は冴えない石ころに見えた筈だ。
久し振りに旧友達と会って、それを実感したかもしれない。


だとしたら、彼にフられるかも。
それなら早い方がいい。
深い仲になる前なら傷も浅くて済む……。


「綺麗だったか?単に化けてただけだったろ」


バッサリと斬り落とし、いいもの見せようかとスマホをタップする。
人差し指が縦にスクロールしてる。
時々、「もう消したかなぁ」と呟き、その後で「あったあった♪」と嬉しそうに笑った。



「ほら、これ見て」


向きを変えて差し出されたスマホの中には、作業着みたいなつなぎを着てる女子が一人いる。


「誰だと思う?それ」


「えっ?誰?」


髪の毛は一つに括り、切れ長で一重瞼をした女子が泥を顔に付けて作業をしてる。


「…それ、美咲女史だよ」


仲間内で「女史」と呼ばれてた美咲さん!?


「ウッソ!」


あんなにキラキラしてて美人だったのに!?