奥で話すということは聞かれちゃマズい相手ってこと?
付き合わない?と言ってきたのは自分のくせに、実は切れてない相手がいるとか?
マコト君のことを「つまらない奴」と吐き捨てたのに、やっぱり自分も同類だったりしてーー。
どうにも被害妄想が止まらない。
これと言うのも島さんが「ヨーコ」についてきちんと説明をしないからだ。
(う〜~っ、噛み付くよ〜〜っ!)
マコト君にフられて以来、何かと男性に対してはナーバスになってるんだから。
気にするなと言われても些細なことだって気になるし、そもそもまだ始まったばかりじゃん、私達。
言葉足らずだと不安ばかりが募るんだって。
私が嫉妬に狂って噛み付かないうちに早く出てきて。
早く〜っ!と、ジィーとカーテンの向こうで話してるであろう彼と電話相手のことを思いながら睨んだ。
インド綿で作られた間仕切りのカーテンが揺らぎ、その視線の波動で動いたかと思うくらい強い気持ちを込めてた。
隙間を空けて出てきた島さんは、睨みを利かす私に一瞬ギクッとしたようだ。
それでも、待たせてるお客さんがいるもんだから、何も声をかけずにカウンターへ戻った。
(……つまり、何も弁解の余地はナシ…って意味か)
弁解の必要もない相手からの電話なのか、弁解しても仕切れないくらい深い間柄なのか。
付き合わない?と言ってきたのは自分のくせに、実は切れてない相手がいるとか?
マコト君のことを「つまらない奴」と吐き捨てたのに、やっぱり自分も同類だったりしてーー。
どうにも被害妄想が止まらない。
これと言うのも島さんが「ヨーコ」についてきちんと説明をしないからだ。
(う〜~っ、噛み付くよ〜〜っ!)
マコト君にフられて以来、何かと男性に対してはナーバスになってるんだから。
気にするなと言われても些細なことだって気になるし、そもそもまだ始まったばかりじゃん、私達。
言葉足らずだと不安ばかりが募るんだって。
私が嫉妬に狂って噛み付かないうちに早く出てきて。
早く〜っ!と、ジィーとカーテンの向こうで話してるであろう彼と電話相手のことを思いながら睨んだ。
インド綿で作られた間仕切りのカーテンが揺らぎ、その視線の波動で動いたかと思うくらい強い気持ちを込めてた。
隙間を空けて出てきた島さんは、睨みを利かす私に一瞬ギクッとしたようだ。
それでも、待たせてるお客さんがいるもんだから、何も声をかけずにカウンターへ戻った。
(……つまり、何も弁解の余地はナシ…って意味か)
弁解の必要もない相手からの電話なのか、弁解しても仕切れないくらい深い間柄なのか。

