ークリスマスー
波根ちゃんは怖がりだった
普段からは予想もつかないくらい女の子だった
やっぱり俺は波根ちゃんがすきだ。
『波根ちゃん。
また会えない?』
ってメールをしてみた。
ひかれるかな?って思ったけど、波根ちゃんはOKしてくれた。
それから数日後、俺は告白しよう。って決めたんだ。
菜美穂も俺って聞いた時は嬉しくて叫びたくなった。
そっからはすぐで俺らも受験生
俺が県外に行くって言った時の菜美穂の顔は忘れられない
泣きそうな顔で無理して笑ってた
「頑張ってね」って。
ごめんな。
そして俺が菜美穂とお別れする日がきた。
でも、今日菜美穂はこない。
用事だって。しょーがないよな。
「雄飛!」
この声は菜美穂。
菜美穂を見た瞬間、俺ははじめて涙を流した。
菜美穂は最後まで俺を笑顔で送ってくれた。
でも俺は知ってるんだ。
あのあと菜美穂が泣き崩れたこと。
我慢させてしまってたんだな。
ごめんな。

